第2回天台仏青連盟主催オンライン研修会
日時:令和5年6月14日
場所:web
【令和5年度第1回オンライン研修会 ~比叡山宗教サミットの意義と展望~】報告
令和5年6月14日、天台仏教青年連盟主催第1回オンライン研修会が開催され、全国の教区から多くの参加がありました。天台仏教青年連盟は仏青活動を通じて仏法の興隆と世界平和の促進に寄与することを本分とすると宣言をしています。その一環として、講師に妙法院門跡御門主杉谷義純師をお迎えし、“比叡山宗教サミットの意義と展望”というテーマのもとお話を賜りました。
先ず阿部宗務総長から、「この研修を通じて比叡山宗教サミットを継承し続けて行くことの重要性を認識し、各々の実践活動の糧となるよう期待する」とのお言葉をいただきました。
講師の妙法院門跡御門主杉谷義純師は“比叡山宗教者平和の祈りのつどい”の取り組みに当初から携わってこられた経緯から、比叡山宗教サミットの始まりから未来へ繋げることの必要性をお話し下さいました。
・宗教戦争とは宗教が戦っているのではなく、そこで戦っている人間の利害が有利に動くように宗教をバックボーンとしていることが多い。
・戦争を各宗教は認めていない。つまり戦争を起こす我々の生き方に問題があると分析する。
・その上で、宗教者が争いに同調することはせず柔和する方法を考えることから世界平和実現に向け宗教間対話が始まった。
といった宗教サミット始まりの経緯を語られました。
「異なる宗派、宗教間の対話及び協力活動の必要性」を強調され、宗教サミットの有用性及び続けていくことの重要性を述べられました。
また最後に、日本仏教の母山といわれ続けてきた比叡山だからこそ宗教サミットの会場に選ばれることを天台宗に関係する方々は今一度、謙虚に思いを巡らせてもらいたい。今世界はいろいろな問題に直面し、沢山の情報が一気に押し寄せてくる。その中からひとつだけでも自分を燃やせるものを見つけ邁進してゆく。青年宗教者にそういったことを期待したい、と締められ、青年宗教者としての責務を自覚する研修会となりました。



